「“偶然”は、本当に偶然?」

人生には、「たまたま」や「偶然」としか思えない出来事がたくさんあります。
道端で偶然再会した友人、たまたま読んだ本に書かれていた一文、何気なく立ち寄った場所での出会い…。
でも、それらは本当に“偶然”なのでしょうか?

北村代表はこう語ります。


「世の中の出来事は、偶然ではなく“必然”で起きている場合が多い」

— 北村代表

たとえば、関門海峡に生息する「平家ガニ」の話。
甲羅に人の顔のような模様があり、地元では“壇ノ浦で滅びた平家の怨霊が乗り移った”と言い伝えられています。
しかし、科学者によると、その模様は偶然ではなく「人為選択的進化」の結果なのだそうです。
顔のような模様のカニは恐れられて海に放たれ、生き残る確率が高まり、やがてその特徴が種全体に広がった。
つまり、長い年月の中で必然的にそうなったのです。

私たちの人生も似ています。
日々の選択や行動が積み重なり、ある結果を引き寄せている。
“偶然”に見える出会いも、実は自分の行動や考え方が引き寄せた“必然”かもしれません。

学び舎 S でも、こうした“必然”を感じる瞬間があります。
たとえば、「今日は行くのをやめようかな」と迷っていた子が、意を決して来てみたら、たまたま同じ趣味の子と出会えた。
その出会いがきっかけで学校以外の友だちができ、毎日が楽しくなった——そんなことが何度もあります。

これを「偶然のラッキー」と呼ぶか、「必然の出会い」と呼ぶかは、受け止め方次第です。
でも、“必然”だと思うほうが、日々の出来事を大事にできる気がしませんか?

では、どうすれば“必然”を引き寄せられるのでしょうか。
それは、毎日の小さな行動を丁寧に積み重ねること。
挨拶をする、興味を持ったことに手を伸ばす、迷ったら挑戦してみる——
そんな小さな選択の積み重ねが、やがて大きな出会いや出来事を生みます。

偶然を待つだけでは、何も変わりません。
でも、「必然は自分でつくれる」と考えると、今日の一歩がぐっと意味のあるものになります。

あなたが今この文章を読んでいるのも、もしかしたら必然かもしれません。
学び舎 S があなたの人生にとって小さなきっかけになれたら、それはきっと、お互いの行動が引き寄せた“必然”です。

今日の選択が、明日の出会いをつくる。
だからこそ、一歩を踏み出すことを恐れずに——。


次回予告:
第10回「“かなえる夢”と“かなえない夢”」
追いかけるだけじゃない。叶わなくても意味のある夢が、人生を豊かにする。